同作のジャンルは、2人1組で戦う3Dアクションゲーム。ニンテンドースイッチやプレイステーション5を始めとしたマルチプラットフォームに対応する予定だ。
10月11日に解禁された発売日告知トレイラーでは、虎杖悠仁や伏黒恵、釘崎野薔薇、五条悟といったキャラクターたちがダイナミックに戦う様子も収録されている。
「呪術廻戦」といえば、今もっとも話題性が高い『週刊少年ジャンプ』作品の1つ。ゲーム化のニュースにファンの期待感が高まっていることは言うまでもない。
しかしネット上では、「どこかで見たようなゲームシステム」に不安がよぎるという意見も相次いでいる。
「『戦華双乱』を手掛けるバンダイナムコエンターテインメントは、これまでジャンプ作品を題材としたゲームを多数リリースしています。とくに3D格闘ゲームとしては、『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』『JUMP FORCE』などの代表作があり、いずれも原作ファンに寄り添ったゲームとなっていました。
しかしその一方、ゲーマーからの評判は必ずしも芳しくなく、“キャラゲー”の枠を超えられなかったという意見も。作品の内容にかかわらず、どれも似たようなゲームになってしまうことも、賛否を呼ぶ原因となっています」(ゲーム誌ライター)
格闘ゲームが採用されるワケ
バンダイナムコエンターテインメントだけでなく、漫画をゲーム化する際には、「3D格闘ゲーム」というジャンルが選ばれることが多い。2021年にアニプレックスから発売された『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』も、同様のジャンルだった。
「すでに3D格闘ゲームのフォーマットは固まっているため、どんな作品でもその型にはめるだけで一定のクオリティに仕上げることができます。マップやアイテムなどの作り込みが必要なく、必要最低限の要素で名シーンや必殺技を再現できるため、乱造されているのではないでしょうか。
ただ、それだけだとキャラゲーとしてはともかく、ゲームとしてはあまり評価されないのが実情。『ヒノカミ血風譚』は天下の『鬼滅の刃』が原作でありながら、大したヒットにはつながりませんでした」(同)
他方で、9月29日にリリースされた新作ゲーム『僕のヒーローアカデミア ULTRA RUMBLE』は、はやくも《キャラゲーの枠を超えた名作》という評判が上がっている。『Apex Legends』や『オーバーウォッチ』といった流行りのタイトルを踏襲したバトルロイヤルゲームとなっており、Steam版の同時接続プレイヤー数が2万人超えを達成するほどの盛り上がりだ。
「戦華双乱」もキャラゲーの枠を超えたヒット作になるかどうか、その仕上がりに期待したい。